2024.11.07
第53回総会を開催しました
11月2日、さいたま市内にて第53回県本部総会を開催しました。皆さんのご参加、ご協力ありがとうございました。
県本部は、総会にて以下の特別決議を採択しました。
日本機関紙協会埼玉県本部第53回総会 特別決議
自民党政治から国民の暮らしを良くする政治へ
機関紙・宣伝活動をすすめよう
2024年10月1日、石破茂内閣が発足しました。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題や旧統一協会との癒着など、これまでの自民党政治と決別できるかどうかが問われていました。
10月27日投開票の衆議院議員選挙では、自民党は裏金問題に関わった議員を非公認としましたが、非公認候補にも公認候補と同額の2000万円の活動費を渡していたことが、投票日直前の10月23日付『しんぶん赤旗』報道で判明しました。4日後の投開票の結果、自民党・公明党は与党過半数割れに追い込まれました。裏金問題に関与した衆議院議員46人のうち、過半数の28人が落選しました。これは、裏金、金権政治の自民党に、国民がノーを突きつけたことに他なりません。
石破首相は、「台湾有事」などを煽り、アジア版NATO構想や日米同盟強化を掲げており、憲法改正にも前向きです。これに国民が同調していないことは、選挙結果にも現れています。憲法改正をめぐっては、自民党、公明党、国民民主党、日本維新の会などの「改憲勢力」が3分の2議席を下回り、改憲の国会発議は不可能となりました。しかし、参議院では、「改憲勢力」が3分の2を超えています。改憲を許さない宣伝を、旺盛におこなっていきましょう。
世界に目を向ければ、ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルによるパレスチナ侵攻も終わる気配は見えません。いまだ多くの犠牲者が生まれています。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞は、核兵器で威嚇するロシア、イスラエルなどの核保有国や「核の傘」に依存する国への「核兵器は人道的に許されない」という警鐘です。唯一の戦争被爆国である日本は、ただちに核兵器禁止条約を批准し、核兵器廃絶の先頭に立つべきです。
今後、自民党政治に代わる政治をどうつくっていくかが問われています。裏金、金権政治との決別にとどまらず、企業団体献金の禁止、選択的夫婦別姓や同性婚の実現、マイナ保険証への一本化の中止、消費税減税・インボイス廃止や賃上げ、学校給食・高等教育の無償化、軍事費拡大ではなく社会保障の拡充へ──国民の暮らしを良くする政治へ転換するために、 SNSを含め発信力を高めるなど、大いに機関紙・宣伝活動をすすめていきましょう。
2024年11月2日
日本機関紙協会埼玉県本部
理事長 金子 勝
2024.10.23
協会県本部総会のご案内
第53回日本機関紙協会埼玉県本部総会を下記のようの開催いたします。
■お話と交流「多文化共生めざして~在日クルド人をめぐる報道と市民」
話題提供:吉谷篤樹さん(埼玉新聞記者)
■11月2日(土)13:30〜
■さいたま共済会館602(JR浦和駅西口徒歩10分)
■参加無料(どなたでもご参加いただけます)
■主催:日本機関紙協会埼玉県本部
2024.09.24
声明「自民党総裁選のメディア占有に抗議し 裏金問題と統一協会問題を 徹底追求することを求めます」
自民党総裁選のメディア占有に抗議し裏金問題と統一協会問題を徹底追求することを求めます
自由民主党の総裁選挙が9月12日告示、27日投票でおこなわれています。岸田文雄内閣総理大臣は、8月14日、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件や統一協会との関係によって「国民の不信を招いた」として、自由民主党総裁選への立候補断念を表明しました。岸田文雄首相の後任には、9人の国会議員が立候補をしています。しかし、すべての候補者は裏金問題の再調査、企業献金の禁止及び統一協会問題の解明には言及していません。
それなのに、マスメディアは連日、自民党総裁選を大きく報じています。まるで自民党の宣伝ショー、メディアジャック(メディアの占有)だとの批判もあります。立候補者の人となり、言動が注目を浴びていますが、自民党の人事が刷新されても、自民党政治の本質は何ら変わることはありません。
裏金事件は、閣僚辞任や派閥解散だけでうやむやにされたままです。裏金の使途や経緯は、いまだ明らかにされていません。多くの国民が望んでいる裏金問題、統一協会問題の解明に、メディアは全力をあげるべきです。メディアによる総裁選ショーによって、自民党の金権政治を不問に付すことは許されません。
また、安倍晋三氏を媒介とする自民党と統一協会の組織的つながりが、朝日新聞の報道(2024年9月17日、18日)で明らかとなり、自由民主党の再調査・再説明責任が浮上しました。
裏金問題や統一協会問題は、自由民主党の組織的持病であり、政権から自民党そのものを降ろさないことには、金権政治、腐敗政治を一掃することはできませんし、統一協会との癒着も解決することはできません。マスメディアとそれに関わる人たちには、自民党の広告塔ではなく国民の目線に立った報道に立ち返り、裏金問題と統一協会問題を徹底追求することを強く求めます。
2024年9月19日
日本機関紙協会埼玉県本部
理事長 金子 勝
2024.07.04
声明「米兵犯罪を許さないとともに日米地位協定改定・在沖縄米軍基地撤去を求めます」
米兵犯罪を許さないとともに
日米地位協定改定・在沖縄米軍基地撤去を求めます
2023年12月24日に起こった在沖縄米空軍兵による少女暴行事件が、日米両政府によって隠され沖縄県に一切報告されていなかったことが、2024年6月25日のメディアの報道で明らかになりました。
米兵が未成年の少女を誘拐し性的暴行をおこなったとして、那覇地検はわいせつ目的誘拐、不同意性交の罪で2024年3月27日に起訴しました。外務省は少なくとも起訴された3月27日には事態を把握し、同日、外務省の岡野正敬事務次官がエマニュエル駐日米大使に「遺憾の意」を表明していました。しかし、事件発生の通報を受けていた外務省は防衛省に連絡せず、沖縄防衛局や県には一切報告されませんでした。
さらに問題なのは、その後、5月17日のエマニュエル大使の沖縄訪問、6月16日の沖縄県議選、6月23日の沖縄全戦没者追悼式などがあるため、事件から半年後の6月25日まで県にも国民にも秘密にされていたことです。政府が辺野古新基地建設推進や県議選への影響を心配し、県議選が終わるまで発表を遅らせたとみられるのは当然のことです。
なお、6月28日には、在沖縄米海兵隊の兵士が、5月26日に女性に性的暴行を加えようと暴力をふるって起訴(6月17日)されたことが明らかとなりました。
沖縄では、米軍基地がある故に米兵による犯罪が繰り返し起きています。そのたびに、駐日米軍は原因究明と再発防止、綱紀粛正を叫んできましたが、依然として米兵による事件はなくならず、むしろ増加傾向にあります。その背景には、日米地位協定で米兵の公務外の事件については、日本国が裁判権を有するが、米軍側に身柄がある場合には、起訴まで米軍側が身柄を拘束するという規定があるため、起訴前の身柄の引き渡しを日本国がためらうことが多く、そのため不起訴が多くなり「不処罰の風潮」が蔓延していることがあります。
玉城デニー沖縄県知事は、「基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に強い不安を与えるだけでなく、女性の尊厳を踏みにじるものだ」(6月25日)と糾弾しました。日本機関紙協会埼玉県本部は、少女・女性の尊厳を深く傷つける米兵による性暴力に強く抗議するとともに、犯罪を隠蔽し沖縄県民の人権を軽視する日本政府の責任を厳しく追及します。
米兵による犯罪根絶のために、米兵の犯罪については、米軍側に特権を認めないようにする日米地位協定の改定と、沖縄の米軍基地の撤去を強く求めます。
2024年7月4日
日本機関紙協会埼玉県本部
理事長 金子 勝
2024.07.03
機関紙大学のご案内
日本機関紙協会主催で5年ぶりに開催される機関紙大学。今年はお笑い芸人さんとカードゲームで学ぶ「笑える!政治教育ショー」のほか、3日間で機関紙のためのカメラ撮影やSNS、新聞のつくりかた、機関紙の編集方法などを学んでいきます。
2024.04.30
第72回市民ジャーナリズム講座「ガザ虐殺はなぜ起きたのか~日本のメディアの伝え方は?」
2023 年10 月7日、ガザで起きたハマスの決起に対し、イスラエルによる未曽有のジェノサイド(大量虐殺)が始まった。世界のメディアは連日この事態を報道しているが、それは果たして事態の核心を伝えているのであろうか? パレスチナをたびたび訪れ、現地の事情に詳しい東京外大名誉教授の藤田進さんに、ハマスの決起はなぜ起きたのか、それを伝えるメディアの問題点、私たちはこの歴史的事態をどうとらえるべきか。パレスチナ民衆の苦難の歴史を踏まえながら、日本のメディアの伝え方を検証します。
第72回市民ジャーナリズム講座
「ガザ虐殺はなぜ起きたのか〜日本のメディアの伝え方は?」
講師:藤田進さん(東京外国語大学名誉教授)
日時:6月8日(土)14:00~16:00
会場:浦和コミュニティセンター第14集会室(浦和パルコ9階)
参加費:800円
2024.02.05
声明「辺野古新基地のための埋め立て工事強行に抗議します」
日本機関紙協会埼玉県本部は2月5日、以下のとおり声明を発表しました。
声明「辺野古新基地のための埋め立て工事強行に抗議します」
防衛省沖縄防衛局は1月10日、名護市辺野古新基地建設のための大浦湾側の埋め立て工事を強行着手しました。2023年4月、埋め立て予定地に軟弱地盤が確認されたとして、沖縄防衛局は地盤の改良工事の変更を申請しましたが、沖縄県が2021年11月に「不承認」としました。辺野古沖の海底にある軟弱地盤の地盤改良工事は非常に難しく、国は新基地建設の工費を約9300億円としていますが、沖縄県は、地盤改良と合わせて約2・5兆円にのぼると試算しています
沖縄防衛局は辺野古新基地建設強行のための訴訟を起こし、福岡高裁那覇支部は2023年12月20日、沖縄防衛局が求めるとおり国に玉城デニー沖縄県知事に対し辺野古新基地建設の設計変更申請の承認を命じました。そして、政府は2023年12月28日に軟弱地盤の改良工事に伴う設計変更申請を沖縄県に代わって承認する「代執行」を強行しました。そもそも、国民の権利の救済が目的である行政不服審査制度を悪用し、防衛省が国民を装って国土交通大臣に沖縄県知事の不承認処分の取り消しを求め、国土交通大臣がそれを容認してきたことは、今回の「代執行」が何の正当性も有していないことを示しています。
この「代執行」を受けた今回の埋め立て工事着手は、政府が沖縄県知事の権限を奪うという地方自治の根幹を否定するものであり、また、「新基地建設ノー」という県民の声を無視して新基地建設を強行するものであることから、強く抗議します。
これまで、県民投票(2019年2月)や県知事選挙(2022年9月)でも、一貫して「辺野古新基地建設に反対」が県民の民意として示されています。また、対話を求めてきた沖縄県に対し、国は一切話し合いをおこなわずに今回の工事強行へと突き進んでいきました。民意を蔑ろにし、地方自治を蹂躙する岸田文雄政権の暴挙を許すことはできません。政府はすぐに沖縄県との話し合いのテーブルにつくこと、そして、民意を蔑ろにし、地方自治を破壊する辺野古新基地建設工事を直ちに中止することを強く求めます。
2024年2月5日
日本機関紙協会埼玉県本部
理事長 金子 勝
2023.09.15
日本機関紙協会埼玉県本部第52回総会のご案内
日本機関紙協会埼玉県本部の第52回総会が下記の日程で開催されます。どなたでもご参加いただけますので、ぜひ足をお運びください。
●と き 10月14日(土)
第一部 総 会 13時30分開会
第二部 機関紙交流会 14時30分開会 16時30分閉会予定
●ところ さいたま共済会館504会議室
2023.01.31
声明「『安保3文書』の閣議決定に抗議し、 撤回を求めます」
日本機関紙協会埼玉県本部は1月31日、以下の声明を発表しました。
「安保3文書」の閣議決定に抗議し、撤回を求めます
2022年12月16日、岸田文雄内閣が、「安保関連3文書」(「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」)を閣議決定しました。そのなかで、日本への侵攻を抑止するためには敵基地攻撃能力の保有が必要だと強調されています。相手国の基地に限定せず、相手国の領域をスタンド・オフ防衛能力で先制攻撃できる能力です。これは、日本国憲法「第九条」
に違反するだけでなく、国家安全保障戦略が徹すると主張する「専守防衛」をも逸脱し、明白な憲法「第九条」の改悪になります。
さらに、今後5年間に必要な防衛費を43兆円とし、2027年度以降の防衛費は現在の2倍にあたる、GDP比2%(11兆円水準)をめざしていますが、これは憲法「第九条」の定める「戦力不保持」を放棄することであり、かつ、政府が自衛隊を合憲とする自衛のため必要な最小限度を超えない実力の保有をも逸脱することはあきらかです。また、その費用を賄うために、社会保障の削減や増税なども検討されており、国民生活に大きな打撃を与えることが予
想されます。
日本の軍備増強や、「台湾有事」など、アメリカと一体となった軍事行動は、緊張を高め周辺国との関係をますます悪化させます。ひとたび戦争が起これば、基地や軍隊だけではなく、国民にも大きな犠牲がでることは、ロシアによるウクライナ侵略でも明らかです。政府は、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」(日本国憲法前文)を心に刻み、戦争の準備をするのではなく、戦争をさせない努力こそするべきです。
そもそも、憲法を逸脱して日本の安全保障政策を大転換させ、国民の命を危険にさらす重大な計画を、国会での議論や国民的な議論がないままに、密室の閣議決定で決めることは、日本国憲法の国民主権をないがしろにし、日本の民主主義を根本から破壊する行為です。「安保関連3文書」の閣議決定に強く抗議し、撤回を求めます。
2023年1月31日
日本機関紙協会埼玉県本部
理事長 金子 勝